こんにちは、トミセン(@tomisenblog)です。
プログラマーの仕事のイメージですが、
「プログラマーは残業ばかりで、定時に帰れない。」
「プログラマーって、徹夜とか、休日出勤て当たり前なんでしょ?」
そんな風に思っていませんか?
だとしたら、そのイメージは間違っています。
なぜなら、プログラマーにも「定時帰りの残業無しプログラマー」と「毎日残業ばかりのプログラマー」がいるからです。
私もITエンジニアですが、定時帰りの残業無しです。
その違いはいったいなんでしょうか。
もしあなたが残業だらけだったら、身も心もボロボロになる前に、この記事を読んで残業だらけのプログラマー生活から抜け出してください。
まずは、残業の実態から確認していきましょう!
プログラマーは残業が多い?実態はどうなの?
残業は多い?
賃金構造基本統計調査によると、プログラマーの残業時間は平均20時間程度と言われています。




1ヶ月はだいたい20日勤務日数があるので、1日1時間くらいの計算になります。



実態はどうなの?
先ほどの数字は実態の全てではありません。「平均値」特有の罠がひそんでいるからです。
現在のプログラマーを含むITエンジニアの平均残業時間は以下の通りです
・残業なし:6.4%
・20時間未満:28.9%
・20~40時間未満:34.5%
・40~60時間未満:15.7%
・60~80時間未満:6.0%
・80時間以上:8.5%






先ほど賃金構造基本統計調査では見えなかった事実が見えてきます。
0~2時間/日が69.8%
3時間以上/日が30.2%になります。
この違いはなんでしょうか。
次で、プログラマーが残業が多い理由を見ていきます。
プログラマーの残業が多い3つの理由
プログラマーの残業が多くなるのは、次のような場合です。
残業が多い3つの理由
- 理由①:スキルがなくて仕事が遅い
- 理由②:ブラック企業で働いている
- 理由③:顧客に振り回されている
順番に見ていきましょう。
理由①:スキルがなくて仕事が遅い
プログラマーの仕事はいつまでに(期限)とどのくらいの時間で(工数)が決まっています。期限はオーバーはNG。工数オーバーはまだ許されるというのが普通です。
絶対に期限までに終わらなければいけないので、それまでに終わらないようなら、残業してカバーする必要があります。
先輩社員がフォローしてくれればいいのですが、先輩社員も自分の仕事を抱えているので、ずっとマンツーマンで教えるというわけにもいきません。
「業務を複数掛け持ちしていていない」「打ち合わせばかりで席にはほとんどいない」なんて新人プログラマーの話もよく聞くことがあります。
そうなると、結局なんとか自身で解決しなければなりません。
経験のある先輩社員なら5分でできることが、新人のうちは2〜3時間経っても何も分からないなんてことはごく普通にあります。
自分で解決するためには、調べたり勉強したりすることが必要で、その分だけ必然的に会社にいる時間も長くなってしまいます。
補足こうした学習を残業時間に行うと「自主的な学習」とみなされて、残業代の支払いは期待できない場合が多いです。
スキルアップしたいと思っている初心者プログラマの方は「初心者プログラマがスキルアップするための方法」の記事をどうぞ。


理由②:ブラック企業で働いている
ブラック企業で働いているのに本人だけ気づいてないってことが、たまにあります。
本人は他の会社を知らなくて「こんなものか」と思っていたら、実は超ブラック。
友人と仕事の話をしているうちに「それってヤバくない?ブラックだよ!」みたいになって初めて気づくんです。
大切なのはちょっと立ち止まって周りをよく見てみることなんです。
みなし残業時間が多すぎて、残業代が出ないけど、普通?
定時退社や休暇取得ができる雰囲気がないけど、おかしくない?
自宅に帰って資料を作らないと明日の会議に間に合わないけど、それは当たり前?
打ち合わせの時間が、いつも定時後なんだけど、どこの会社もこんな感じ?
あなたの会社に思い当たることありませんか?
当てはまったら残業をすることが当たり前の雰囲気や残業で解決しようという考え方の会社かもしれません。
改善に向けて「上司に意見をぶつける」などのアクションは大切ですが、なんともならないようなら、他の道を考える方がいいでしょう。
未経験でIT転職に興味のある方は「(経験者)IT業界に30代未経験で転職する方法」の記事をどうぞ。


理由③:顧客に振り回されている
クライアントは少しでも良いシステムにするためにギリギリまで直そうとします。
なぜそうなるかというと、ほとんどのクライアントはシステムが完成する直前に初めてシステムが動いているところを見るからです。
資料や打ち合わせで実際のシステムを想像するのは難しいので、動いているのを初めて見て「こんなはずじゃなかった」となったり、「あの場合の想定が抜けていた」みたいなものから、より便利にする為に「ああいう機能を付けておけば良かった」というものまでいろいろな変更の要望が出てきます。
ここで現場とクライアントの間に立つプロジェクトマネージャーが説得できるかで、その後のプログラマーの生き死にが決まります。
予算の追加やスケジュールの延期があれば問題ないですが、ほとんどの場合は「作業者は増えない」「納期はそのまま」でクライアントの要望に答えることになります。
プロジェクトマネージャーがクライアントを納得させることができなければ、現場が無理な残業をこなしていくしかなくなります。
残業なしで帰るには?
繰り返しになりますが、エンジニアでも残業が少ない人は存在します。
残業が多いのは本人の努力が足りない?
先程も少し話ましたが、早く帰れるか帰れないかは会社による違いが大きいです。多くの場合は、本人の努力だけではなんともなりません。
ちょっと考えてみれば分かるのですが、残業の無し会社で残業は出来ませんよね?
なぜなら、残業していると怒られるからです。
でも残業ありの会社はどうでしょう?
いくらでも残業し放題です。笑
個人がいくら自分は残業しないってルールを決めたとしても、周りから白い目で見られればやるしかなくなります。
つまり多くの場合は、本人の努力だけではどうにもできないことが多いんです。
最初に言ったとおり、私もエンジニアですが、ほとんどが定時帰りなのは会社が残業をさせないようにしているためです。
残業が多い会社と少ない会社の違い
努力していない会社は残業が多いです。
当たり前ですが、残業が少ない会社は仕事が少ないという訳ではありません。だって仕事が少なかったらつぶれてしまいますから。
では何が違うかというのは、仕事を効率よく進める努力を上層部や会社全体がしているんです。
いわゆる「手戻り」と言われるプログラムの仕様変更や仕様の追加が製造途中で数多く発生することも残業の原因になります。
そのほとんどは、案件受注時にシステムの仕様がハッキリ決定されないまま受注してスタートしてしまうからです。
そういったことをきちんと潰していく努力がきちんと出来ている会社が残業が少ない会社になります。
残業が少ない会社を見分ける方法
最後に残業の少ない会社の見分け方を少しだけ解説します。
社員の離職率を見る
社員が大量に入って、大量に辞めていくそんな会社がいい会社のはずがありません。
新卒が100人入っても翌年4月には全体の社員数が減っているなんて会社も聞いたことがあります。
そんな会社は社員が定着しない理由が必ずあるのです。
自分が若いなら、同年代の社員がいるのか。あるいは「働き盛り」と言われる30代の社員が多いか。
この辺も重要なポイントになります。
スキルも身についてきて、どこの会社に行っても重宝される30代がいない会社は30代になると社員が離れていく会社だからです。
労働形態を見る
まずは、プログラマーと言っても大きく3つに分類することができます。
労働形態(どこで、誰の仕事をしているか)によって働き方が大きく変わります。
プログラマーの雇用形態
- 自社開発:会社独自の製品を自社に勤務して開発しているのか
- 請負開発:他社から仕事を請け負って自社に持ち帰って作業しているのか
- 客先常駐:自社ではなく客先の会社に行って作業を行っているのか
このうち残業時間が多くなるのは「請負開発」と「客先常駐」の場合です。
自社開発を行っている会社は、締切日が他社によって決まっていないからです。残業が少ない可能性が高いです。
請負開発や客先常駐の場合、他社と取り決めた締切に遅れたら、会社の信用がなくなり、これから先の仕事を依頼されなくなる可能性があります。
そのせいで遅くまで残業をしてまでも、なんとか開発を終わらせようとするのです。
新しいものに挑戦する雰囲気があるか
これは私の感覚の部分が大きいのですが、新しいものに挑戦する雰囲気がない会社はだいたい活気がありません。
そういう会社は何かを改善しようという雰囲気もなく「そういうものだから仕方ない」と諦めている場面がよく見受けられます。
そういう会社は社員も自然とやる気が失われ、会社に活気がないものです。
「IT企業なのにいつまでも紙文化」「社内連絡がいつまでもメールだけ」そんな会社は要注意の可能性があります。
会社の評判が悪い
現役社員や退職した社員から評判が悪い会社にいい会社はありません。
会社の評判の口コミを聞けるサイトはいくつかあって、現役社員や退職した社員の声は参考になることが多いです。
もちろんすべてを信じて疑わないのは危険ですが、参考にするくらいはいいと思います。
まとめ
残業ってなにもいいことがありません。残業代が出たとしても体は疲れていくし、アフターファイブを楽しめません。
人がストレスを感じるのは、自分ではどうしようもない状況に置かれた時だという話もあります。
自分でできる限りの努力をしてみて、それでも残業が減らなかったら、その会社で一生働き続ける覚悟がないのなら、転職も考えてみてください。
いつか転職するでは、いつまで経っても転職出来ません。
まずは行動してみましょう。実際に転職しなくても転職サイトに登録して、情報を知るだけでもいいんです。
我慢する人生を辞めて、行動することが大切です。